うちの子もお薬は超絶嫌がりますが、何とか飲んでくれました。
無理矢理飲ましてもきっとこれからトラウマになって「薬は恐いもの」としてインプットされてしまうかもしれない。
それは困る。
何しろ子供は頻繁に体調を崩す。
なんなら一年中鼻水が出ていて寝る時はいつも苦しそうにする。
医者に診てもらえば薬を出されるけど、それを飲んではくれない。
まるで子供あるあるか!
と言いたくなるくらいに子供は薬を飲まない。
うちの子はなんとか飲みました。
なんとなくで、
「この薬を飲まなかったらお母さんもお父さんも家を出ていかなくちゃいけない。」
という理由を作った。
それを伝えたところで薬を飲まない子供。
お母さんが本当に家を出て行ってみた。
そしたらめっちゃ泣いた。
「飲むから!薬飲むからー!あー!」
と言って泣き崩れた。
でもお母さんは帰ってこない。
玄関で悲しみに打ちひしがれている子供を見て、
私が一言告げる。
「今飲めばお母さんが帰って来る。」
泣き止んだ我が子は薬を飲むと私に誓う。
そして薬を飲ませようとすると、
飲まない。
やっぱり飲まない。
それを見て私は、
「それだとお父さんも出ていかないといけない。」
と言って玄関に向かう。
すると我が子は「飲むってばーーー!」と言って泣き崩れる。
「頑張ろう。」
嫌々だけど、何とか飲んだ。
ほんと…何とかね。
子供が薬を飲まない時にどうするか。
無理矢理飲ませるのは違うと思った。
こっちは大人だし、親だから羽交い絞めにして飲ませる選択肢もあった。
でも夫婦で「それは違う」という意見に至った。
きっとこれからも鼻水を垂れ流すだろうし、
すぐに熱だって出る。
保育園や幼稚園に通っていれば年がら年中風邪や薬と戦うことになる。
それを羽交い絞めにして飲ませたところで薬に対してトラウマを持ってしまう可能性もある。
そのトラウマは「体調が悪くても我慢する」方向へ向かってしまうんじゃないかっていう心配があった。
人として生まれて、体調が悪いことを家族に伝えられないなんてちょっと見てられない。
家族間では常に本音で話し合いたい我が家にとって羽交い絞めはさすがに違う。
だもんで一芝居。
たまたまうまくいったけど、
次からは嫌々だけどなんとか飲むようになった。
薬に対する耐性が出来たのかもしれない。
というか、
最近の子供用の薬は甘く作られている。
圧倒的に飲みやすい。
それを教えてあげられればそんなにハードルは高くないような気がする。
一芝居打つっていうのも手段のひとつ。
きっと次は違う手を考える羽目になると思うけど、
無理矢理飲ませることで薬へのトラウマが残ってしまうと思っている。
飲んだ方が圧倒的に自分にとってプラスな事に気が付かせる。
正直ルールなんて無い。
無理矢理飲ませるっていうのはNGだと思っているが、それ以外であればどんな方法でも構わないと思っている。
大切なのは自分の意志で飲んでもらうこと。
結果的に嘘をつく事になっても、
自分にとって薬を飲んだ方がメリットがあると思ってもらわないといけない。
少し大人になれば自発的に飲むようになるんだろうけど、それがわからない年齢の子供に薬を飲ませるのはマジで難しい。
こんなに難しいのにどうして病院側も「飲むタイプ」の薬にするのか意味不明。
もっともっと改良を重ねて、「牛乳に混ぜるだけ!」とか「ご飯に混ぜるだけ!」とかにしてくれりゃいいのに。
と思う。
でもそれを待っていても何も進まない。
今ある最先端の薬が飲み薬なのだから仕方がない。
何とか飲んでもらうしか方法が無い。
出来れば代わってあげたいけどそれが出来ないのだから、
親として、何とか薬を飲ませる。
それが仕事。
だから子供に「薬を飲んだ方が自分にとってもプラスだぜ?」っていうのをわかってもらうしかない。
自発的に飲んでもらった方が今後も圧倒的に楽だし…。
ならば演じようじゃないか。
鬼にでも天使にでもなってやろうじゃないか。
そうこうしている内に日が暮れるのが日常です。
もし飲んでくれたら英雄になったくらいに褒めてやる。
嫌々なんだけど、それを我慢して飲んでくれた我が子を信じられないくらいに褒めた。
本当に頑張った。
本当にすごい。
めちゃくちゃ褒めてやる。
そしたら「まぁこのくらいはね。」みたいな顔をしていた。
それがなんかすごくムカついた。
だけど我が子がちょっと大人になったような気がして誇らしかった。
すっごい褒めて、すっごいギューってしてやって、
本当に良くやったと称えてくれたら、
子供だって嬉しいでしょ。
何をしても褒めまくっているような家庭には通じないかもしれない。
でも我が家はそうじゃない。
薬が嫌いだし飲みたくないって思っているのに我慢して飲んだ。
それはさすがに称えてやりたい。
大人になればそんなに特別なことじゃないかもしれないけど、
子供にとってそれは特別なことで、人生の大きな困難を乗り切ったような感覚を持っているんじゃないかと思っている。
だったら褒めてあげたい。
褒めちぎってあげたい。
その時の中途半端に誇らしい笑顔がいいじゃないか。
次は素直に飲んでくれるかわからんけどね。
どうか感想をください。