少し前に「最近CDが売れない」っていうのを耳にしてたけど、「それはさすがにダウンロードがあるからね」って思っておりました。
だから「CDが売れなくてもしょうがないでしょ」ってな感じでした。
音楽の需要が無くなったわけじゃないんです。
むしろ携帯の中に入ってるパターンが多くなったからいつでもどこでも好きな音楽が聴けるようになったと思う。
違法的な部分にはあんまり賛同出来ないんですけどね。
ところがライブやコンサートの収益は下がらないみたいで、人気のアーティストなんかがコンサートをする時は大盛況が続いている。
まさに音楽の需要が無くなったわけじゃないってのを物語ってるわけです。
むしろ「実際に観に行って音楽を楽しむようになってきた」のかもしれない。
ダウンロードでどこでも音楽が楽しめるようになったからこそ「それ以上」を求めてしまうのかもしれないし。
良いのか悪いのかは置いておいて、ライブもネット配信されていたりする。
DVDでもね。
違法のとかは除いてね。
これも画面を通してならいつでもどこでも観ようと思えば観れるちゃうわけです。
でも実際にライブ会場に足を運ぶわけです。
だからライブやコンサートの収益は落ちない。
これって、すごくないですか。
音響とライブ感の魅力。
私も少し音楽をやっていた時期がございます。
バンドを組んでお客さんを呼んでライブハウスで演奏する。
みたいな感じ。
そのくらいのレベルで経験はあります。
たぶん、音楽には熱量があるんです。
音量の差だけじゃなくて。
コンサート会場やライブ会場だと基本的に爆音です。
終わった後は耳がキーンってするくらいに爆音です。
もうこの時点でいつもイヤホンを通して聴いている音楽や部屋でスピーカーから流す音量の比ではない。
圧倒的な音量なわけです。
映画館にも同じような効果があって、映画館だからこその音量や音の質があります。
家で金曜ロードショーを観るより映画館で観た方が迫力があったりするじゃないですか。
CMも無いし。
会場ならではの音響設備が魅力的なんだと思っております。
プロが仕組みに仕組んで作り出したものだと思いますし。
そりゃ魅力的ですわ。
音楽になると、そこにさらに「ライブ感」が乗っかります。
これが熱量。
CDやダウンロードする音楽とは違う「ライブ感」があるわけです。
これもすごく魅力的。
音響だけでも普段とは違うのに、さらにそこにライブ感が備わる。
もう迫力が半端じゃないわけです。
「今ここで」行われているライブ感とこだわり抜いた音響。
ライブ感がどれだけ大事かって言うと、サッカーワールドカップの代表戦って視聴率が高いじゃないですか。
あれです。
夜中に試合があったとしてもすごい視聴率をマークするわけです。
正直録画だったらそんなに視聴率は良くない。
むしろそれなら結果だけで十分。
って人がたくさんいる証拠なんです。
「ライブ感」が無いと意味を見出せないわけです。
そこに映画館で観るあの迫力を味わえる音響設備が乗っかるわけです。
そりゃ魅力的ですわ。
ファンの力は偉大です。
そもそもコンサートやライブっていうのはお客さんがいないと始まりません。
むしろ出来ない。
人が来てくれないと意味が無いんです。
正直に言うと、ファンの数がコンサートやライブの質を左右するくらいに重要だと思っています。
人気があればある程会場の設備や魅せ方に大きな違いが生まれます。
ライブやコンサートは「どのくらいのお客さんが来るか」っていうのを想定して作っていきます。
先に流れを作っておく必要があるんです。
どのくらいの規模の会場にするのか、スピーカーの数、ステージの広さ、その他の仕掛け。
先にコンサートやライブを開催する為に必要な金額やスタッフの人数も明らかになっているわけです。
仕事ですからそれはもちろんなんですけどね。
つまりですよ。
開催する側は意地でもそれを払えるだけの集客をしなくてはいけない。
商売ですから。
来てくれた人にも喜んでもらえて、開催する側も喜ぶような結果が最高なわけです。
だから「何人来てくれるのか」ってのはすごく重要なわけです。
人数とチケットの値段もあらかじめ決めておかなくちゃいけない。
印刷物として刷るわけですし。
それでもライブやコンサートを「やろう!」って思わせてくれるのが「ファンの存在」なわけです。
ファンの人数なわけです。
ファンは会場に「行きたい!」って思ってくれているからです。
つまりですよ。
ライブやコンサートってのはそもそもファンがいないと計画すら危ういわけです。
会場を抑えて、音響も、設備も、しっかり整える。
でもファンが来てくれなきゃ大赤字なわけです。
ファンはアーティストにとって本当に偉大な力になっています。
アーティストでいられるのは「ファン」がいてくれるからなんです。
楽曲はファンになってもらう為、ライブやコンサートはファンに喜んでもらう為。
「これから音楽活動をしていきたい」って思う人もたくさんいるでしょう。
「もっと有名になりたい!」って思っているアーティストもいるでしょう。
私は考えました。
聞いてください。
今は楽曲そのものに価値を付けて販売する時代では無い気がするのです。
CDが売れないのはネットがあるから。
ダウンロード出来てしまうからです。
でも「最高の楽曲が出来た!」って思ったらそれを商売にしたくなるじゃないですか。
ところが、ファンがいない。
ファンがいないのに聞いたこともない楽曲を買う?
買うかね?
いや。
買わないでしょ。
たぶん買わないんです。
アーティストって、ファンがいて初めてアーティストなんです。
そもそも音楽ってのは何もないところに作り出すわけです。
だからそこに価値を付けて売ってる時点で本当はちょっとおかしいんです。
「楽曲が売れない!」って悩んでいる駆け出しのアーティストがいるとしたら言いたい。
そもそも楽曲の価値を決めるのはファンです。
1円も出したくない人もいれば1億円出してでも欲しい人もいるんです。
たぶんね。
見つけていないだけ。
知らないだけ。
かもしれない。
それを「一律1000円」とかで売ってた時代は終わりを迎えようとしています。
ダウンロードだって買いやすく、最近では一曲ずつ販売されていたりするんです。
お気に入りの曲だけを買う。
変わって来ています。
「ファンじゃなくても好きな楽曲が1曲だけあるアーティスト。」ってニーズが多いんです。
アーティストも随分増えましたし。
せっかくインターネットがあるんだから楽曲なんてバンバン公開しちゃえばいいんです。
もったいぶって小出しにするのは大人が考える手法です。
アーティストはファンがいて初めて成り立つものです。
だからバシバシ公開していくといいんじゃないでしょうか。
せっかく最高の楽曲が出来たんだから速攻で公開して、ファンになってもらった方が良い。
最終的にそのファンに喜んでもらう為にやるのがコンサートやライブなんですから。
そもそもなんにもないところに「出来ました」って言って作り出す形が無いもの。
それが楽曲なんです。
価値を付けてくれるのはファンです。
だから楽曲の売り上げがどんなに下がってもライブやコンサートの収益が下がらないんだと私は思っています。
楽曲はどんなにわがままに作ってもいいだろうけど、ライブやコンサートはファンにピッタリ寄り添って作っていかなくちゃいけないんだと私は思います。
バンドをやっている時はその事に気が付きもしなかったけど。
どうか感想をください。