このブログを書いているのは2020年2月28日です。
現在すでに経済への影響と株価の下落を確認している。
アメリカダウに関しては新型コロナウイルスの感染拡大が確認される前と比べると、3000ドル以上の下落。
日経も同様にざっくり3000円以上の下落。
株価は経済の指標とされる事が多いと思っている私は、ざっくりと、「株が下がる」っていうのは経済に影響を与えると確実視された瞬間のような気がしている。
世界的に株価が下落しているって事は、全世界の経済に悪影響を及ぼしている証拠。
投資家の知り合いが言うには、「株は思惑で買われ、事実で売られる」と言っていた。
だとしたら、売られている今、下落している今、経済への影響が確定したようなものだと認識している。
私はこのブログで散々書いては更新を繰り返してきた。
だから一度でもこのブログを読んだ事がある人はわかると思う。
「難しい話は苦手な奴だな」
そう。
私に経済の話は向かない。
難しい話は得意じゃない。
でもね。
聞いてほしい。
私は株式投資をやっている。
だけど難しい話は出来ない。
でも書く。
私にだって経済のネタを書けるさ。
何事も挑戦なんでね。
新型コロナウイルス感染拡大が及ぼす経済への影響と株価下落の背景。
難しい話が苦手な人は是非砕けた文章のこちらを読んでください。
感染確認当初の株価が上昇中だった理由。
去年の株価はイケイケGOGOでした。
そこにあったのはアメリカと中国の関税を巡る協議の進展。
見事合意に至っていれば更に圧倒的な上昇も考えられた。
が、そう上手くはいかず、「一部合意」というなんじゃそりゃな内容で一時的に幕を閉じた。
そもそも「合意」か「決裂」かだと思っていた私は、「その手があったか」と思った。
段階的に合意に向かう考え方ね…。
人気のある漫画とかドラマにある「シーズン」的な考え方って事だ。
もちろん後出しでね。
つまり、「株価を上昇させる手段」として確立されてたって事。
それが去年。
年末には一時合意で一旦終了。
終了と言うよりも「置いておきましょう」的な考え方ね。
その理由は今年、アメリカでは大統領選挙が控えてるから。
トランプ大統領も続投を狙っているから、そこに集中したいのだ。
で、株価ってのは経済の証明になるから、株価を下げるわけにはいかない。
「一部合意」というポジティブなネタを残し、大統領選に向けて準備をしていく予定だったと思われる。
株価を上昇させられる大統領であれば間違いなく国は潤う。
経済の指標なんだから。
「アメリカ最高だぜー!」
で、年末にポツっと出てきた「新型肺炎」の情報。
中国の武漢市で発生したと言われている新型肺炎のニュースが年末に報道されていたのを今でも覚えている。
この時の私の反応。
「ふーん」
その頃のアメリカは株価も史上最高値を更新し続けているような状況で、日経も頑張って追従していた。
株は思惑で買われる。
つまり「これからも上がる」ってイメージが圧倒的に投資家の頭の中にあったんだと思う。
だってトランプ大統領の「うまくいっているぜ!」って一言でガッツリ株価を上げてきたわけだし。
しかもツイッターね。
これからもそれが続くと思われて当然。
そして2020年。
日本ではオリンピックが開催予定。
経済が発展する切っ掛けとも言えるであろう大イベントの主催が控えている。
そこに対する期待を含めても株価が上がるのは大納得。
頷くしかあるまいて。
イケイケGOGO。
感染の拡大が懸念され始めても株価は下がらなかった。
下がらないどころかアメリカダウは史上最高値を更新する瞬間もあった。
去年の株価の上昇や史上最高値を更新する姿を何度も見てきたから。
「大丈夫」
多くの人がそう思っていた。
感染拡大がどこか異世界で起こっている他人事のような感じだった。
まさか、ここまでの影響を与えるとは思えなかった。
感染拡大が始まっても、株価はそこまで変わらなかった。
信じてた。
「大丈夫だろう」って思惑で買われ続けた。
間違いなく経済に影響が出ると思われた瞬間。
止まらない新型コロナウイルスの感染拡大。
中国で稼働している様々な企業の工場が停止せざるを得ない状況になった。
「外に出れば感染する」
現地でどんな事が起きているのかはテレビで放送される情報しかなかったが、その悲惨さは十分に伝わった。
そして武漢市の閉鎖。
市を出る人も入る人も完全に遮断された。
現地に残る人はそれでも工場を動かすと思われていたのかもしれない。
ところがそうもいかず、様々な工場の稼働が止まった。
日本だけで考えても、車を筆頭に数々の部品工場が稼働していた武漢市。
部品が作られなきゃ車は作れない。
その他の工場も止まれば供給が止まる。
作りたくても作れない。
欲しくても手に入らない。
工場だけじゃなく、日本の様々な企業が進出していた中国。
見事に営業停止となった。
すると、
お金の流れが止まる。
経済の流れも止まる。
多くの人がその状況を懸念し始めた。
その時、WHOから「緊急事態宣言」が出された。
でも「パンデミック」という最大規模の警戒はまだ出されていない。
経済への影響があるのは理解出来たけど、実際には「そこまでのダメージは無いんじゃないか?」と思われていた。
そんな中、アメリカ企業の誰もが知っているアップル社が「業績予想には届かない見通し」を発表。
これが大きかった。
中国にはもちろんアップル製品の部品を作る工場もある。
その工場が停止している状態では製品が作れず、売れない。
だから「予想している売り上げには届かない」と発表した。
世界的大企業の様々な工場がある中国だが、「工場停止」は発表されていても、売り上げが下がるとは発表されていなかった。
が、事実として、アップル社が発表したネガティブな内容。
株は事実で売られる。
実際にその瞬間が株価下落のきっかけとは言い切れないけど、明らかに経済の流れが変わったと私は思っている。
多くの人が「やっぱりか…」と思った瞬間。
経済への影響をガチで考え始めた瞬間。
それがアップルの業績に対するネガティブな発表。
「じゃあ他の企業も…」と考える。
株価、下がり出す。
人々の意識も「ヤバいのか?」に変わり始める。
中国に頼ってた世界。
そもそも今は世界中の多くの企業が中国に進出している。
中国に工場を作り、中国の人に様々なものを作ってもらう。
それを自国に発送し、組み立てたりして売る。
中国は過去にそういった工場を作る代わりにその国が持っている「技術や知識や情報」を中国に渡すような取り決めがあったように記憶している。
それでも各国が中国に工場を作ったのは、安く作り出せるから。
気が付けば様々な国の技術や知識や情報と引き換えに、部品や品物を安く提供する関係が成り立った。
中国は集めた技術や知識や情報を元に多くのオリジナル商品を作っていった。
みんな「中国はパクリ野郎だ!」って言ってるけど、実際与えてたからね…。
中国の繁栄。
バブル状態となった。
ジワジワと中国に工場を持つメリットが無くなりつつある。
人経費も上がるしすでにお金持ちが溢れてるし。
最近ではそういった状況の中、次の新天地を求めて中国以外のアジア諸国やインドなどにも多くの国が進出し始めている。
「こうやって先進国が増えていくんだなぁ」
と思った矢先に、コロナウイルスの感染拡大。
中国が発信源となり、徐々に世界中に広がりを見せた。
真っ先に中国の工場が停止状態になり、多くの国の大手企業に打撃を与え始めた。
株価が圧倒的な下落に転じているのは、そういった経済的ダメージを想定しているからだ。
と、その前に様々な国が中国に頼り過ぎていたからだ。
だから経済へのダメージが予想より大きくなったのだと私は思っている。
企業として儲けを追う事は当然大事。
赤字になれば意味がない。
だから頼らざるを得なかったんだと思う。
で、結局コロナウイルスの感染拡大によって、一気にストップ。
世界中の株価が大幅に下落。
更にそれが連日続いている。
昨夜のダウは過去最高の下落値に。
もう歯止めが効かないような状態が続いている。
経済への影響は確実。
中国のバブルもはじけてしまいそうな気がしてならない。
そのきっかけが、まさか新型コロナウイルスというコントロール出来ないものだとは思わなかった。
中国の上海市場はそれでも下げない。
むしろ感染拡大前に戻しつつあるが、これは中国が持つ資金で株を買っているから。
でもそれが尽きたら…。
いよいよバブルの崩壊が見えてきそう…。
そして問題はその影響が全世界を巻き込み始めている。
相手はウイルス。
見えない。
先も見えない。
だから怖い。
だから株価も下がる。
持っているより手放した方が安全だと考える。
その連鎖。
下がって当然なのかもしれない。
感染拡大をギリギリまで「他人事」と捉えた各機関。
WHOは今日になってようやく、「パンデミックに値する」と発言した。
これまでは事実を元に発言を繰り返していたから、「どうしてもっと早くパンデミックの可能性があると言わなかったんだ!」と叩かれ始めている。
が、これにはわけがあります。
以前WHOが鳥インフルエンザ?(定かじゃないけど)が世界中へ感染し始めた際、早急に「パンデミーーーック!」と声を荒げて伝えたが、想像を超える感染にはならず、非難された。
その時、WHOは「世界中の人々の不安を煽った」と言われた。
だから慎重になったんだと思う。
「中国への忖度」といった意見もあるけど、事実はわからないが、それも含めて凄く消極的に見える。
そんな中での新型コロナウイルスの感染拡大。
そのスピードは尋常じゃない。
圧倒的な早さで世界中に感染者を量産している。
そして今日の朝、WHOは「パンデミックの可能性がある」と発言。
まだ「パンデミーーーーック!」とは言っていない。
正直、「可能性がある」なんてのはもうみんな気が付いてる。
というか、そんな時こそ先回りして、オオカミ少年になってもいいから世界中に警鐘を鳴らすのがWHOの役目じゃないのだろうか。
もう、存在意義が問われそうな場面が続いているように思う。
そんなWHOの発言を確認した人々や企業は「WHOが大丈夫だと言っているんだから…」と考えたりもする。
今回のウイルスはそんな事を言っている間に益々感染者を爆増させているのに。
世界中に「大丈夫だよー!過度に心配すんなよー!」と今日の朝まで言い続けてしまった。
で、日本でも韓国でもイタリアでも爆発的に感染者が増えた。
あの日の「緊急事態宣言」のタイミングはどうだった?
まだパンデミックとは認めない姿勢はなんで?
発表が遅れるだけ多くの人が「まだ大丈夫」だと思ってしまう。
この状況でもまだ言わない。
もうパンデミックなんて言葉は無くなってしまったのか?
今使わずにいつ使う?
あんたらのような重要な機関が「まだ大丈夫」と言い続けていたから私はつい先日まで「他人事」だった。
そしたらもう目の前に迫ってる。
もう確実にパンデミックだろ。
「家を出なくて済むのならそうしたい」って思う人の方が多くなってるぞ。
でもあんたらは最近まで「渡航の制限はいかんぜよ」って言ってたな。
あんたらの発表を待たずにみんなが危機感を感じてる。
もう今発信する「パンデミーーーーック!」に意味はない。
むしろ今更感の中でパニックが起きるかもしれない。
もっと先の対策を教えてください。
経済や株価への影響も出始めている。
これを他人事に出来るか。
これを「まだ大丈夫」と言えるか。
言えねーわ!
株価上昇に必要な条件。
最後にアホな私が株価上昇に必要な条件を教えてやろう。
この答えはシンプルに、新型コロナウイルスの感染拡大を止める事だ。
まず、そこ。
それしかない。
バカな私でもわかる。
今、私の友人を含め、株式投資をやっている人達の中では「下がった株をなんとかしてくれ」と考えている人がたくさんいる。
その中で「金融緩和」や「消費税の撤廃」なんて言葉も出てくる。
アメリカにはその余地があるのかもしれないけど、日本はどうだろう。
すでに年金を株の買いに使っているし、消費税は去年上げたばかりで、ポイント還元の期間も過ぎる。
そんな矢先の新型コロナ。
どんなに考えても、今、更なる金融緩和を考えるのは難しい。
そしてみんな甘く見ているぞ。
そんなに簡単に日本の企業は潰れない。
超がんばって何度でも立ち上がるに決まっている。
私はこの国が好きで、この国の底力を信じている。
これまで様々な困難があったけど、乗り越えてきたと思っている。
その力は「金融緩和」からなんかじゃない。
なんでもかんでも金の力で解決しようとすれば崩れるだろ。
それ、過去にバブルが崩壊して気付いているはずでしょ。
まずは全力で新型コロナウイルスと戦う事。
これが大前提。
数々の自然災害でもそうしてきたはずなんです。
今日明日で止められるような問題じゃない。
今日明日で回復するはずがない。
経済だってきっと一緒。
オリンピック開催も危ぶまれ始めている今、真っ先にやらなきゃならないのはなんだ?
ウイルス対策っしょ。
株価はいつも下がるのは早い。
何年もかけてジワジワ上げた株価も速攻で崩れたりする。
それでもとにかくウイルス。
後は世界の企業を信じる。
私達は目の前にある現実に立ち向かっていかなくちゃいけないのだ。
文句なら全部!
コロナウイルスに言え!
一番悪いのは絶対にコイツなんだから!
そして一番悪い奴をやっつけるしかあるまい。
株価の上昇はそれからだ。
またはその兆しが見えてからだ。
目に見えない相手だからって戦う手を緩めてはいかんのだ。
どうか感想をください。