出来れば失敗なんてしたくない。初めからうまくいけば自分の中でも得意げな気持ちになれる。自慢だって出来るし怒られたり叱られたりする事もない。
でもそれだと失敗しない方法ばかりを自然と選んでしまう。チャレンジする事に恐怖感を抱くようになる。失敗を恐れるがあまり成功すら曖昧なまま生きていくことになる。そして自分でも気が付かない間に期待も尊敬も意識もされない人間になってしまう。
だが今すぐ期待と尊敬、成功を手に入れる術なんてない。つまり時間をかけて失敗から学ぶしかないのだ。
時間をかけていいなら誰にでも出来るし失敗から成功を掴めるなら何度でもチャレンジ出来る。
大切なのは「失敗に対する熱」だ。未来につながる「最高の失敗」を繰り返す。そして成功まで最短距離で突き進もう。
1.成功と失敗を明確にする
何かにチャレンジする時。誰もが成功をイメージする。そのイメージを持っているからこそチャレンジ出来る。
ただ「失敗したらどうしよう」と思うとなかなか一歩踏み出せない。
- 怒られるかもしれない
- 嫌われるかもしれない
- 損をするかもしれない
失敗の事を考えると尻込みする。
でも考えてみてほしい。「失敗は成功のもと」にはどんな意味があるのだろう。
「いきなり成功なんて出来ないよーそりゃそうだよー」といった意味も含まれているのではないだろうか。
つまり失敗をするのは大前提。そして「成功した人の言葉」だ。失敗したことが成功のもとになったのだろう。
失敗の上にしか成功がないとすれば、成功は失敗だけで作り上げられるものになる。
「成功」というキラキラした言葉があるからややこしいだけ。正確にはただの「失敗のかたまり」。
大切なのは「失敗」であることに間違いはない。
1-1.自分にとっての失敗を考える
これからチャレンジしていく中で失敗と呼べるのはどんなものだろう。
- 怒られる
- 信用を失う
- お金の無駄使い
どんな失敗があるのか考えてみてほしい。
多過ぎて自信がなくなってくるかもしれない。でもどんどんイメージして携帯のメモなどに箇条書きにしてみてほしい。
100個でも1000個でも構わない。どんどん書いてみよう。
それがこれからのチャレンジで失敗するかもしれないこと。
1-2.自分にとっての成功を考える
先ほど出した全ての失敗を眺めてほしい。
失敗を全てクリアすればどんな事が待っているだろう。
- ○○をすればき納得してもらえる
- ○○をすればき期待される
- ○○をすればき貯金も出来る
リストアップした失敗を全てクリアする。
それは成功と言えるのではないだろうか。
ひとつの成功は多くの失敗から作られる「失敗のかたまり」。
私は失敗を感覚で捉えて日々を生きている。
わざわざリストアップしなくても今まで当たり前にそうして来た。
だからいつになったら成功するのかと不安になったり途中で投げ出したりした。
1-3.成功までの距離感
リストアップすることで成功までの失敗を目で見て確認出来る。
さらに順序をつければ成功までの距離感となる。
例えば「英語が話せるようになる」までの失敗をリストアップする。
- 英会話教室の料金が高くて払えない
- 覚えが悪くて進まない
- 街で道を聞かれても英語で伝わらない
上記をクリアする条件と順序を決める
- 外食をやめて自炊し、毎月5000円分は余裕を作る
- 通勤、通学で音楽を聴いていたのを全て英語の曲や英会話に変更する
- 参考書や教科書を丸暗記する
- とにかく英語でコミュニケーションを取るようにする
- 教室で何度も発音の練習をしてもらう
なんとなくだが解決する行動も導きやすい。
1~5までどのくらいの期間が必要だろう。
こうすることで成功までの距離感は感覚だけより明確になる。
ただ、リストアップした以外の失敗もあるだろう。その時の対処は大切だ。
2.悪い失敗
成功までの距離感はある程度見えてきた。それまでに必要な時間もぼんやりだがリアルになってきている。
それでも予想外の失敗が訪れるだろう。まるで悟られたかのようなバッドタイミングで。
2-1.怒りで成功を見失う
失敗の内容によっては反省をする以前に怒りになる場合もあるだろう。
自分の成功までの距離が遠くなれば怒りたくもなる。
もちろん怒りが必要な場合もあるだろう。
「今の怒りが本当に自分の成功の為に必要なのか」
怒りを感じても常に「成功」へ目を向け、新たな失敗としてリストアップする。
そしてその失敗をどう乗り越えるのかをもう一度考えてみよう。
2-2.なにも学ばない
「成功は失敗のかたまり」
失敗したことを「失敗していない」にすり替えてはいけない。
学べない失敗なんて一つもない。失敗から得られるものは必ずある。
怒りや悲しみ、プライドが一時的に「失敗してない」とすり替えてしまうことはあるかもしれない。でもその失敗が成功になる。
失敗した事は必ずリストアップして解決する習慣を身に付けていこう。
3.良い失敗
良い失敗とは結果論だ。
結果的に「過去のあの失敗があったから今の自分がある」と思えた時に初めて良い失敗となる。
つまり失敗した直後に良い失敗だと判断は出来ない。でも今後の全ての失敗を良い失敗にすることは出来る。
3-1.全ての失敗に意味を見出す
PDCAサイクルという言葉がある。
基本的には事業活動の中で管理業務を円滑に進める為に使われる。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(確認)
- Action(変更)
上記を繰り返すことで常に良い方向へ改善を続けていこうという考え方。
個人的な成功や失敗はPDCAサイクルのように型にはめることが出来ないかもしれない。でも改善を繰り返すのは重要。
こういった良いサイクルを通じて方向転換をしていく事で常に「良い失敗」にしたい。
3-2.積み重ねる感覚
あなたにとっての大きな成功はよっぽどの事が起きない限り今日達成されることはない。
ただなんとなく過ごす毎日でも最終的に達成は出来ると考えている。
必要なのは積み重ねる感覚。
私たちは自然に
- 毎日時間を積み重ねている
- 食事を積み重ねている
- 仕事を積み重ねている
上記の中で学ばなかったことがあるだろうか。
- 朝起きる時間をコントロールする
- おいしくない食べ物とおいしい食べ物を知っている
- レジの打ち方や営業での話し方を身につけた
積み重ねによって自然に学んでいるもの。
失敗も同じように積み重ねる感覚を持とう。
あなたにとっての大きな成功はよっぽどの事が起きない限り今日達成されることはないのだから。
4.失敗は成功のもと
「一度や二度失敗したくらいでくじけるな」という教えが「失敗は成功のもと」をいう言葉になったらしい。
実は英語圏でも似たような意味で使われている。
「Failure teaches success.」訳:「失敗は成功を教えてくれる。」
失敗の捉え方は大切なのだと世界中で考えられているのかもしれない。
4-1.エジソンの失敗
エジソンは一万回の失敗を「失敗した」とは言わず、「勉強したのだ。」と言っている。
結果的に成功を収めた偉大な人物であることは誰もが知っている。
エジソンも失敗を積み重ね、勉強し、結果的に成功したから「良い失敗」と捉えたのか。
もう一度リストアップした内容を見てみよう。また違った感覚でリストを作り直せるかもしれない。
4-2.シェイクスピアの敗北
シェイクスピアはイギリスの劇作家、詩人。日本でも一度は耳にしたことがあるだろう。
シェイクスピアもまた敗北(失敗)について言葉を残している。
「成し遂げようとした志(こころざし)をただ一度の敗北(失敗)によって捨ててはいけない」
シェイクスピアは少なくても一度は失敗しているようだ。
4-3.わざわざ失敗する必要はない
チャレンジしなければ大した失敗はしない。だけど無理をして失敗を求める必要はない。
心が躍るような成功に向かっていくからこそ失敗をしてしまう。
その失敗を積み重ねてどんどん成功に近づいていく。
そしてまた失敗する。
成功までの距離が遠くなるかもしれない。
それでもひとつずつ進めていけば必ず成功に辿り着く。
成功を手にした偉人達がそう言っているのだから間違いないだろう。
5.成功は一つではない
多くの成功者が初めにイメージしていた成功とは違う結果になるという。
描いていた成功へ向かう中で、失敗を積み重ね、学び、違う成功が見えてきたからだろう。
どんな成功でも失敗から得た経験で掴み取ったものに違いない。つまり成功は一つではないのだ。
私自信も日々の変化から目標を見失いがち。挫折を繰り返す毎日。
うまくいかないことばかり。ここまで書くのに2週間以上かかっている。
途中まで書いて置いておく。感覚が空き過ぎると何を考えて書いていたのかも忘れてしまう。
そして読み返して恥ずかしくなる。
しばらく学ぶ日々が続きそう。
どうか感想をください。