競馬はでっかいエンターテイメントだな

小言

競馬に興味はないけど、それに熱中してしまう気持ちはわかる。

きっと競馬をやらない人にとってはギャンブルの位置づけにあるのだろう。

お金をかけて馬券を買って、当たるかどうか。

私は競馬はやらない。

でも私の周りは競馬をやる。

父親も競馬が好き。

身近に競馬をやる人がいなければこれからもずっとスルーしていたんだと思う。

ところがこれだけ競馬人口が多いところで生活をしていれば、おのずとその知識は増えていく。

走るレースの距離、天候、親馬が誰なのか。

騎手と過去のレース記録。

様々な情報が私の耳に勝手に入って来る。

レース間近になると周囲の人たちが「ああでもない」「こうでもない」と予想討論会を繰り広げる。

 

単純に、凄く楽しそう。

 

馬券を買う際の選び方はたくさんある。

1着になる馬を予想するのか、1着と2着を予想するのか。

上位3着までの馬を予想するのか。

1着2着3着をそれぞれ予想するのか。

 

馬券の買い方次第で当たった時の配当が変わる。

 

ただ、ここにいる連中はそうった見返りを求めて競馬をやっているわけではなさそうな感じがする。

単純にファン。

競馬そのものが大好きなのだ。

 

誰がその競走馬に乗るのか。

騎手の経歴や得意な距離や競走馬との相性。

競走馬の特徴やレースまでの仕上がりやこれまでの経歴から馬の性格まで。

 

ただのギャンブルと言ってしまうのはちょっと違う。

 

もちろん私は今でもそこまで競馬に興味があったわけではない。

今もそんなに興味があるわけじゃない。

誰かが馬券を買う際に一緒に居合わせたりした時に混ざって買うのだ。

なぜなら今はネットで馬券を買える。

その場で予想した馬券を買ってくれるのだ。

買ってくれた人に対して現金でお渡しする。

 

当たったことはない。

 

ビギナーズラックっていうのもなかった。

一度も当たったことがないのだ。

 

それが私が競馬を本気で好きになれない理由。

 

ただ、周囲に競馬を趣味でやっている人がたくさんいるものだから情報だけは入って来る。

なんなら、話の内容に困ったら競馬の話を振っておけば口数が減る事なく、マシンガンのように打ち出してくる。

弾は無限にあるらしい。

と言うかその時が一番活き活きしている気がする。

 

これだけの競馬好きが集まっている場所。

実は私の職場である。

 

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競馬をただのギャンブルにしないで。

情報として。

この人達は仕事の事よりも競馬の方が詳しいんじゃないかと思ってしまう。

ただ、取引先と会話をする時も競馬の話をして新しい仕事が取れたりするそうな。

 

だから情報として持っていて損は無い。

むしろ持っている方が有利な場合もある。

仕事の成績に関わるなら知っておいた方が良いかもしれない。

 

競馬をしないからと言って毛嫌いしているような人がいるならもったいない。

 

競馬は「情報」だけでも十分な価値があると言っていい。

 

エンターテイメントである。

そもそも競馬がずっと盛り上がっていて、無くならずに進化しているのは、好きな人が多いってこと。

それだけ熱中する要素が詰まっているってこと。

だから「馬券を買わなくてもいい!」っていう人もたくさんいる。

 

単純に成長していく馬を応援している。

大舞台で勝ち上がっていく姿が見たい。

記録を打ち立てる姿が見たい。

 

エンターテイメントとして成り立っている。

その人にとってはレースを見るだけでも、競走馬や騎手の情報を追うだけでも魅力的なエンターテイメントなのだ。

 

そういうショーが開かれているような感じ。

 

馬なのにショー?

と思うかもしれない。

 

でも本当にエンターテイメント。

競馬が好きではないなら、きっと競馬場に足を運んだこともないはず。

目の前で繰り広げられる競走馬の戦いの迫力はテレビやラジオで放送される画面や言葉だけでは伝わらない。

現場ならではの熱気。

 

シンプルに表現するならめちゃくちゃ盛り上がってる。

 

そういう場所がそもそも好きではないなら話は別だが、エンターテイメントとして成り立っている理由はまさにショーが行われる会場に行けば全てわかると思う。

 

たぶん圧倒される。

 

美しい競走馬。

競走馬はレースに挑む前に、パドックという場所を歩く。

パドックとは下見場所とも呼ばれ、レース前の競走馬の状態を私たちが見る場所になる。

その場所を優雅に歩く競走馬。

鼻息が荒い競走馬。

今にも走り出しそうな競走馬。

一際目を惹く馬もいる。

 

動物園にいる馬、草原を走る馬、牧場にいる馬を想像してみてほしい。

これらを見たことがある人はたくさんいるはず。

子供の頃から今まで、競馬に興味はないがテレビや写真を含めて馬を見たことはあるはず。

ただ、その馬よりも

 

競走馬っていうのは遥かに美しい。

 

信じられないくらいに美しいのだ。

人で言えば脚の長いモデル。

パリコレ。

 

そのくらい常識的な「馬」ってのを超えている。

 

エンターテイメントとして行われる馬界のパリコレと言えるくらいに華やかに見えることだろう。

 

血筋と言ってしまえばそれまでだが、とにかく優雅で凛々しい。

パドック。

そこはランウェイ。

 

競馬場のイメージ。

おっさんが馬券を持って新聞をまるめて叩くように振って応援。

あれはごく一部。

野球で言えば外野席にあたる場所。

応援に熱心な人。

歴としてファンなわけで。

それ以外の場所は実にテーマパーク。

レストランがあれば居酒屋もあって牛丼も食べられれば子供が遊ぶスペースもある。

オシャレなバーもあればVIP席も用意されている。

それだけ多くの人が集まることを想定して作られている。

 

「ギャンブル」という響きから荒々しいイメージになってしまったのだろう。

 

実際の競馬場は、レース当日になれば人でごった返す。

だが、レースが無い日でも解放されることがある。

その場所はさながら子供も大人も楽しめるテーマパークになり、多くの人を喜ばせている。

競馬をやらない人、興味が無い人、イメージが先行している人にとっては信じられないような光景や設備がある。

レースが無い日にでも、公園にピクニックに行くような気持ちで訪れてみてもらいたい。

確かに多くのお金が集まる場所ではあるが、おっさんが酒を飲みながら罵声を轟かせているようなことはない。

それなりに楽しめる。

総合的にテーマパークと言ってもいいのではないかと思う。

 

それでもギャンブル要素はある。

レースには100円でも参加出来る。

やはり馬券を買うと楽しさは倍増。

馬券を買って、レースを見るからこそ競馬は楽しくなる。

「お金がかかっている」というイメージよりも「参加してる」という意識で100円だけ1着を予想してみるといい。

それだけで競馬に参加する楽しみは見出せるはず。

せっかく参加するなら当てたいじゃないか。

「どんな競走馬が出ているんだろう?」「どんな騎手が乗るんだろう?」と気にはなる。

馬の名前で選ぶのもよし、パドックを訪れて一目惚れした馬を選ぶのもよし、武豊が騎手なら買うもよし。

馬券を買う理由は無限に見つけられる。

そしてその場でレースを見る。

 

中には楽しくて1日中競馬場で過ごす家族がいると聞いたことがある。

 

私の同僚ね。

でも家族はそれで楽しんでいるのだから良いじゃないか。

むしろ他の同僚家族や上司に遭遇したりするらしい。

上司に会うとさすがに少し気を使うらしいが、同じ趣味を持った同士であればそんなに大きな問題ではない。

なんなら家族同士で楽しい休日をそこで過ごすのもいいんじゃないだろうか。

 

100円。

 

それでもギャンブルと呼ぶのだから困ったもの。

もしかしたらパチンコよりも敷居は低いのかもしれない。

身近に無いから馴染みが無い。

それだけなのかもしれない。

競馬場も「ギャンブル」から来る雰囲気を改善しようと考えている。

それを形にしている。

大きなレース前のCMには旬の芸能人を使ったり、誰もがとっつきやすいイメージを持てるように工夫し始めている。

実際にその効果があったのだろう。

だからこそ子供が遊べるスペースも作られた。

楽しく食事をする場所も、ゆっくり観戦出来る場所も作られた。

 

そこにギャンブル的な要素も加わり、大きなマーケットとなり、さらなる楽しみをこれから作っていくのではないだろうか。

 

私は未だに一度も当てたことはない。

 

ただ、競馬が嫌いだと思ったこともない。

 

あれは立派なエンターテイメントだと思う。