お金は大切です。
一生懸命働いて得たお金はしっかり貯めておくように子供の頃から親を含め、様々な人から言われておりました。
私もそれなりにおじさんの年齢になってきて、「お金を貯める理由」はなんとなくわかっているつもりです。
基本的に貯金は「いざという時の為」にします。
私の中ではそういう認識です。
いざという時の為に銀行にお金を預けておく。
…。
良く考えたら「お金を貯める=銀行に預ける」って自然にやっていたことなんですけど、昔はもっと利子が付いてたような気がします。
今はその利子があまりにも少ないから、「銀行に預けておいてもお金は増えない」なんて言われている時代です。
貯金って言葉の意味から考えれば全ての現金を自分で金庫などに入れて管理することであって、「銀行に預ける」はある意味すでに「投資」になる気がする。
子供の頃、周りの大人達が当たり前に銀行にお金を預けていたけど、「家に置いておくよりも安全」という認識くらいでしかなかった。
「最近は利子がほとんど付かないから…」って話になっている。
そもそも銀行にお金を預けるのは「貯金」が目的ではなかったのか…。
「増える」とか「増やそう」とは思っていなかったはず。
それなのに利子が下がったらまるで「利子に期待していた」みたいな話になっている。
銀行って人々から預かったお金を大事に保管する金庫の役割だけじゃなくて、集めたお金を使って「投資」してお金でお金を増やす「仕事」をしているわけです。
だから銀行に預けるだけで利子が付く。
つまり、私達は銀行に貯金をしているわけではなく、銀行にお金を貸している状態なんです。
大事な事を忘れていた。
利子があるんだから自然に「投資」しているわけです。
「貯金」は、稼いだお金を自分の手の届く所に保管しておくこと。
それが「誰かの心理的戦略」なのか「人々のお金に対しての危機感」なのかわからないけど、「稼いだお金は銀行へ」となっている。
で、「利子が付かないなら銀行に預けてもしょうがない」って考えは投資的理由で銀行にお金を預けていた人だから真剣に考える内容なわけです。
人によって考え方はそれぞれだけど、今でも「銀行は自分で稼いだお金を貯金する金庫」だと思っている人がいるんです。
ハイ。
私の事です。
そろそろお金に対してもっとシビアに今後を考えていかなくてはいけない年齢になりました。
今回は投資についての根本的な考え方を見直してみたいと思います。
銀行は私達の貯金箱ではない。
冒頭でも伝えた通り、銀行は会社です。
銀行に金庫は用意されているけど、それは銀行の金庫であって、私達の貯金箱ではありません。
銀行は私達から集めたお金を使って、投資をして、お金を増やす仕事をしています。
むしろそれがメインです。
なんなら、不動産ローンやカードローンや住宅ローンなど、私達から集めたお金を誰かに貸して、返してもらう時の利子で儲けようとしています。
悪く言えば「又貸し」してるわけです。
「又貸し」って子供の頃に「やっちゃダメな代表例」だったりしたけど、銀行はそれを商売としてやってます。
堂々と。
金庫として私達のお金を守る代わりに。
悪い事をしているわけではないんですけどね。
問題は私達にある。
それは銀行を自分の貯金箱と勘違いしてしまっている部分。
最近ではクレジットカードなどのキャッシュレスが主流になってきているのである程度のお金は引き落とし先の口座に入れておく必要はあるとしても、全てのお金を銀行に預ける必要はない。
ちょっと前までは預けておくだけで利子が付いたかもしれないけど、今はそれもほとんどない。
言ってしまえば「又貸しするお金を貸しているのに、貸している側には何の利子も付かない状態」になっているわけです。
利子が付かないってのは「儲かっていない」ってことなんです。
もし銀行が潰れるような事があれば預けたお金はどうなる?
全額返ってくる?
本当に返ってくると思いますか?
銀行に勤めている人はたくさんいます。
その人達の給料は私達が預けたお金を運用することで生まれています。
その仕事がうまくいかなければ、先に預けている方の利子を下げる。
働いている人の給料はちゃんと確保する。
…。
なんか、だんだん、納得がいかない自分が現れ始めたぞ。
私は今、「銀行にお金を預けている時点で投資をしているんじゃないか?」と考えています。
銀行は始めからずっと私達の貯金箱ではないんです。
「お金を持っているだけ」でリスクを背負っている事実に気が付いていますか?
もし、投資をするとなれば、リスクはつきものです。
と考えると銀行だって私達が預けたお金を使って投資をしているわけですから、リスクがあります。
どこかにお金を預けるってだけで必ずリスクが存在するわけです。
「どうせ投資をするなら…」と儲かる方法を考えたくなる人もいれば、リスクを嫌がり「投資なんてしない」って考えを持つ人もいます。
投資への考え方は違うのに、多くの人が「銀行にお金を預けていれば安全だ」という考えを持っている。
銀行は私達が預けたお金を運用しているわけですから少なからず私達にもリスクはあるんです。
本気で「投資なんてしない!」って言う人が本気で安全なところにお金を保管するのであれば、手に届く範囲に最強の金庫を設置するしかないわけです。
まぁ、そんな金庫を家に置こうものならお金がかかりますけどね…。
だから銀行が最強の金庫をみなさんの代わりに作ったわけです。
で、「うちには最強の金庫があるので安全にお金を保管出来ますよー」って事でみんなが預けるようになった。
が、「安全な金庫を利用する料金はいらないけど、運用させてもらいまっせー!」って話なんです。
誰かに「お金を預ける」ってだけで本当はすでにリスクが発生している。
だとしたら、もっと有益な投資先を探す方がお得だと私は思います。
結局お金が無ければ最強の金庫を設置することすら出来ないんですから。
お金を保管しておくのに「本当に安全な場所」ってのは実は無いのかもしれない。
金庫破りにあえば一発で全額が持っていかれる。
それはリスク。
つまり、私達はお金を持っている時点でリスクを背負うことになるんです。
そのリスクを少しでも減らす為の銀行。
でもリスクがゼロになったわけではない。
これからもお金は必要だから稼がなければいけない。
どうせリスクを背負うなら、投資について真剣に考えた方がお得だとは思いませんか?
とは言え一番リスクが低いのが「銀行にお金を預ける」です。
お金を持っているだけでリスクがあると言われても、今はまだ銀行に預ける以外に方法を知らない。
そういう人が多いのも事実です。
だから自然に銀行が選ばれる。
一番リスクが低いと言われているから。
私も実際に一番リスクが低い投資先が銀行だと思います。
それは間違いありません。
会社に勤めていれば給料の振込先として銀行口座が使われますし、クレジットカードを使っても後日銀行口座から引き落としがかかる。
様々なサービスと連携している銀行はやっぱり強い。
高い買い物だって「現金を持ち歩く方が危険」と考え、振り込みによってお金を渡す場合も多い。
銀行はお金でお金を増やす仕事をしているからリスクは少なからずあるが、自分の家に最強の金庫を設置出来なければ、現段階で最も安全な保管場所と言えるわけです。
投資先を学んで損は無し。
現段階では銀行にお金を預けるのが一番安全であることは間違いありません。
それは認めます。
ただ、銀行に預けるだけで利子が付く事実は、少なからずリスクがあり、私達のお金を銀行に投資しているのと変わらないわけです。
お金を持っているだけですでにリスクを背負っている状態なのだから、せっかくなら投資について「もっと勉強するべきだ」と私は思っています。
リスクはまちまちだけど、投資先はたくさんあります。
むしろ無数にあります。
株や為替。
金やプラチナ。
価値が下がらない時計や車や宝石などの品物。
投資信託に証券会社に投資型保険に…。
とにかく様々な形の投資先があるわけです。
せっかく今だって「銀行にお金を預ける」っていう投資を「知らない間」にしているわけですから、もっと投資先について真剣に学んでみても良いんじゃないかと思うんです。
そして色んな投資先を知ることでお金の真の価値に触れる事が出来るし、「お金を稼ぐ」そのものがもっと好きになるかもしれない。
投資についての根本的な考えを見直せばお金をもっと好きになれる。
お金が好きになれれば仕事の考え方や幅も広がるかもしれない。
人生にお金は欠かせない存在です。
だからお金と上手に向き合っていければ人生は豊かになるはずなんです。
投資先について学べば学ぶ程、生活だけではなくて、人生が豊かになるんじゃないだろうか。
そして今投資について学ぶ事に損はひとつもない。
にしても銀行はお金の集め方が上手ですね。
どうか感想をください。