私は金属アレルギーを持っています。
高校生くらいの頃でしょうか、ステンレススティール素材のピアスをしたり、ネックレスをしたりすると、だんだん痒くなってくる。
「あれ!?」と思った時、金属アレルギーが発動した事に気が付きました。
まだ学生の頃だったので、それでも格好良さ重視の年齢。
多少痒くても我慢してました。
その後、症状は悪化。
もうほとんどの金属に拒絶反応を起こすような状態。
大人になったら、腕時計の選択肢が限られる事に気が付く。
私は腕時計が好きです。
なんなら高級な腕時計に憧れている。
欲しい…。
それなのに、金属アレルギーが邪魔をする。
今回は金属アレルギー持ちの時計選びについて伝えたい。
金属アレルギーと時計の素材について。
金属アレルギーにも様々な種類があります。
すでに金属アレルギーを自覚しているのなら、自分が持っているアレルギーの種類も知っているとは思いますが、腕時計のベルトやケースやベゼルに使われている素材を見ても金属アレルギーの種類は書いてありません。
問題はここにあるんです。
金属の種類だけではアレルギーを起こすかどうかがわからない…。
アレルギーとしてもっとも意識されるのは、金属に含まれる「ニッケル」「クロム」「コバルト」「銅」です。
恐らく殆どの金属アレルギー持ちが上記のどれかに反応します。
それらの金属に含まれる物質が汗に含まれる酸によって溶け出し、アレルギー反応を起こす。
でも腕時計のベルトやケースやベゼルの素材として書かれているのは、「ステンレス」「チタン」「〇〇ゴールド」といった金属そのものの名前ばかり。
私達のように金属アレルギーを持っている人は金属に含まれている物質にアレルギー反応を起こしているのに、時計の詳細説明には金属の種類までしか掲載されていない。
そうなると、「これは大丈夫かなぁ?」と疑問を持ちながら選んで、「これだ!」と選んでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性がある。
または「大丈夫だろう」となんとなく買った腕時計でアレルギー反応が出たら悲し過ぎる。
気に入って買った時計だったら最悪な気分です。
だから前もって知っておきたい。
高級な腕時計を選ぶなら尚更知っておきたい。
まず、腕時計に使われる主な金属をまとめていきましょう。
ステンレススティール。
多くのメーカーが腕時計の素材として採用している金属です。
「ステンレス」や「スチール」と表記されています。
この金属は私達金属アレルギー持ちにとって最も曲者なヤツです。
先程伝えたアレルギー物質が溶け出しやすいと言われているからです。
私の場合、ほとんどのステンレススティールがアウトです。
なので、それ以外の金属が使われている時計を選ぶ必要がある。
高級腕時計にも多く使われている金属ですが、実は同じステンレスでも、ロレックスが使うステンレスはアレルギー反応を起こしづらいと言われています。
詳しくは店員さんに直接聞くのが良いですが、アレルギー物質が汗でも溶け出しにくい「超ステンレス」と言われていたりします。
高級腕時計なんて言われているくらいなのでさすがにアレルギー対策をしてくるとは思いますが、買う前に必ず店員さんには確かめておきたい。
高級腕時計を買ったのに付けられないなんて最悪中の最悪です。
チタン。
金属の中でもアレルギー物質が溶け出しにくい素材と言われています。
ちなみに、私はチタンであれば汗をかいてもセーフです。
なので、基本チタン以上の金属を選びます。
ゴールド系。
アレルギーを起こすだけの物質を考えれば、基本的に大丈夫な金属です。
が、例えばピンクゴールドという金属は、ゴールドに色を付ける為、銅が使われています。
この場合、銅にアレルギー反応を起こしてしまう人は注意が必要です。
ゴールドだけならアレルギー反応を起こさなくても、ピンクゴールドはダメなんです。
銅に対してアレルギーを持っているとピンクゴールドはアウト。
YouTuberのヒカキンさんが動画でまさにピンクゴールドがダメだと言ってました。
銅でアレルギー反応を起こすのでしょう。
めちゃくちゃ高い時計を買ったのに…。
プラチナ。
この金属はほとんどの人がアレルギー反応を起こしません。
でも、高いです。
めっちゃ高い。
結婚指輪などでフルに使われる金属で、腕時計ほどの体積を全てプラチナにするならば、間違いなく高額になります。
でも金属アレルギーを持っているほとんどの人が反応を起こさないでしょう。
安全だけど…高い。
「チタン」「プラチナ」「セラミック」は大丈夫です。
ここまで読んで頂けたならなんとなくわかると思うのですが、「チタン」「プラチナ」は金属アレルギーを持っている人でもほぼアレルギー反応は出ないと考えられます。
過信し過ぎは良くないですが、大量に汗をかいたりしなければアレルギー成分も溶け出しにくいので安全と言えます。
もちろんステンレススティールでも、汗かく前に外したりなどの対策をすれば防げる場合もあります。
こればかりはアレルギー症状の重さでも変わるので、より安全に腕時計を身に付けるなら、「チタン」や「プラチナ」が良いでしょう。
そしてもう一つの素材として「セラミック」を紹介したい。
これは金属ではありません。
言ってしまえば、固い陶器になります。
つまり、アレルギーとは無縁。
金属アレルギーを持っている人にとっては最も魅力的な素材です。
さらに金属より傷付きにくく、軽い。
もはや最強。
ただ強度を増すと、陶器なので割れやすくはなります。
傷は付きにくいが割れやすい。
が、軽い。
割れると言っても、思いっきり地面に叩きつけたりしなければまず大丈夫です。
時計選びで金属とは無縁で、それなりに高級な品物を探しているなら、セラミックは選択肢に入ります。
なぜなら多くのブランドが採用を始めているからです。
高級な素材として注目されている証拠。
金属より傷が付きにくくてサビとは無縁で軽くて金属アレルギー持ちでも着用可能。
腕時計選びの際には是非選択肢に入れたい素材です。
高級腕時計なら「HUBLOT」を狙いたい。
個人的にお勧めしたいのが「HUBLOT」です。
はっきり言って高級。
最近では様々な芸能人も愛用している新しいけど注目されているブランドの一つです。
何より私は金属アレルギー持ち。
ステンレススティールはケースだろうがベゼルだろうがベルトだろうが出来るなら避けたい。
「HUBLOT」はほとんどのモデルでステンレススティールを使いません。
異色な組み合わせとされてはいますが、基本は「チタン」と「セラミック」です。
もちろんもっと高級なモデルを狙えば「〇〇ゴールド」や「プラチナ」も使われますが、基本的な素材が「チタン」と「セラミック」なのが有難いのです。
そんなに高級なモデルを狙わなくてもブランド力を持つ腕時計を選べる。
私にとって「HUBLOT」は有難いブランドなのです。
デザインの好き嫌いには個人差があるので、他にも「チタン」や「セラミック」をメインで使っているブランドを調べてみるのをお勧めします。
想像より多くの選択肢があります。
金属アレルギー持ちの腕時計選びをまとめましょう。
私達金属アレルギー持ちが気にするべき物質は「ニッケル」「クロム」「コバルト」「銅」です。
ほとんどの金属に含まれているこれらの物質が汗が持つ酸によって溶け出すとアレルギー反応が起きます。
溶け出す物質は金属の種類や加工の方法で抑える事が可能です。
その順序を知ることで金属アレルギーをある程度防ぐことが出来るようになります。
アレルギー物質が溶け出しやすい順序としては、
- 1,ステンレススティール。
- 2,○○ゴールド系。
- 3,チタン。
- 4,プラチナ。
- 5,救世主枠「セラミック」。(金属じゃなくて陶器)
となります。
プラチナは高価過ぎるので金属アレルギー持ちの私はチタン以上を常に狙いたい。
そして外していけないのが救世主、「セラミック」です。
もうこれは陶器なので金属アレルギーとは無縁の代物です。
つまり、絶対に大丈夫って事です。
「金属アレルギーでも憧れている腕時計が欲しい!」って思っている人は結構います。
私がそうなんですから。
良ければ参考にしてください。
大丈夫。
絶対に見つかる!
どうか感想をください。