この間、投資信託の相談で様々な銀行に話を聞きに行きました。
様々な銀行に行ったのは取り扱っている商品の違いを検討する為なんですが、その都度同じような話をするので人によって説明の仕方が結構違うことに気が付きます。
結果的に「出された質問に対して、その場で完結に、的確に答えてくれる人」の方が印象が良いわけです。
印象については個人差もあるから何とも言えませんが、こちらが聞きたい事に対して完結に答えてくれる方が私はありがたいわけです。
話は手短に済ませたいタイプってことです。
そういう人がどれだけいるのかわからないけど、出された質問に対して意味が分からない回答や遠まわしな回答は好きではありません。
あの、ここからは個人的な文句が多めになります。すいません。
どこの銀行でも同じような商品の説明を聞きたいだけなのに、説明する人によっては時間がかかる。
新人だろうがベテランだろうが、出された質問に対して素直に受け取ってその答えを出す方が絶対に早い。
のにも関わらず、意味が分からない答えや遠まわしの返答が返って来るともう一度聞き直す必要があるんです。
時間がもったいない。
マニュアルがあって、伝えなくてはいけない事があったとしても、出された質問に対して自分で上手く並び替えたり置き換えたりして伝えてほしいわけです。
別に「面白い話をしろ」って言っているわけじゃないです。
話をするのが上手だとか下手だとかじゃないです。
そこにある商品の説明をする。
聞かれた質問に対して手短に、的確に答える。
仕事なんだから。
ユーモアとかオチは無くても構わんのです。
説明もちゃんと出来ないのにユーモアもオチもいらないです。
何が言いたいのかわからない人の話す順序。
テレビで見る面白い話をする人。
主に芸人さんです。
一つのエピソードにユーモアを加え、オチも考えて話をする。
一番伝えたいものが最後のオチなんです。
そのオチをどれだけ面白く出来るかどうか。
だからそこまでの過程で話を盛り上げるわけです。
でもね。
これってショーなんです。
仕事でもそのユーモアやオチを考えて話をしようとする人がいる。
仕事はショーではありません。
何でもかんでも出された質問に対して「答え」を言うまで長引かせてもらっては困る。
あれは一対一で話をするような状況ではいらないんです。
オチだけで結構なんです。
テレビでやってるショーは「これから面白い話をする」っていう前提の中でやってます。
聞いてる人もそのつもりでいます。
仕事で、尚且つ質問に対して答えてくれればいいのに、わざわざ面白おかしくする必要がどこにある。
長引かせる必要がどこにある。
なかなか答えを言わない状況を作る必要がない。
「ああ、それには訳がありまして…」
「弊社では○○という決まりがありまして…」
「うーん。まず○○という説明をしたいんですがよろしいでしょうか?」
いや、一回出された質問に対して答えろって。
「それは○○です。ただ、条件がありまして…」
みたいに説明すれば良いだけ。
たぶん置き換えられないんだと思う。
「話さなくてはいけない事」「質問に対しての答え」「自分が持っている知識」
この順序がおかしくなっちゃうと聞いてる方は「何が言いたいのかわからなくなる」わけです。
前置きが長いと質問が何だったのかわからなくなる。
ネットで検索する時は「欲しい答え」を想像する。
話をする順番がめちゃくちゃな人に言いたいんですが、もし自分がネットの検索を使って調べものをする時を想像してほしい。
検索の方法によっては検索窓に文字を入れても望んだ答えが表示されない時ってありません?
私は結構あります。
だからそんな時は検索窓に入れる文字を変えます。
質問を変えるんです。
googleが出した答えが望んだものではなかったからです。
「話をする順番がめちゃくちゃな人」に対してはこっちが何度も質問を変えなくちゃいけないんです。
何が言いたいのかさっぱりわからないからです。
答えたつもりが相手に伝わってないからです。
だからこっちが質問を変える。
そして望んだ答えを引き出す。
質疑応答はそこまで続くんです。
質問をしているこっちが悪いのかもしれない。
何度も同じような質問をされていると説明するのもめんどくさくなるかもしれない。
でもそれが仕事だとしたら伝わるまでやるでしょ。
質問に対して相手が納得する答えまで辿り着こうとするでしょ。
質問をする側も上手に答えを引き出せるようにしなくちゃいけないけど、答えを出す方も質問に合わせながら的確な答えを出していかなくちゃいけない。
それなのになんだか遠まわしに答えを出す人がいます。
「汲み取ってくれ」と言わんばかりに真実を隠しながら話をする人がいます。
ネット検索で臨んだ答えがなかなか見つからない時って正直ちょっとイラっとするじゃないですか。
人に対しても同じようにイラっとするんです。
しかも堂々と遠まわしに説明してくる。
「それが常識」と言わんばかりに遠まわし。
こっちは「隠し事でもあるのかな?」って思っちゃうわけです。
この国の言葉の在り方がそうさせてしまっているのかもしれないけど、時間の無駄じゃないかと。
私は説明が下手な人が嫌いです。
もし誰かに「説明が下手だね」って言われたことがある人がいるならちょっと想像してみてほしい。
的確な答えが欲しい時に遠まわしで説明されるイライラを。
時間は有限なんです。
平等なんです。
遠まわしで説明している時間も無駄だし何度も同じような質問をする時間も無駄と思いませんか。
てか能力や機転や努力次第で短く出来る部分だと思うんです。
どうかたくさんシュミレーションしてほしい。
どんな質問が来る可能性があるのか。
どんな答えを導き出す必要があるのか。
私もシュミレーションします。
どうすれば自分が欲しい答えを導ける質問になるのか。
どうすれば遠まわしで説明しなくてもいい質問になるのか。
だからどうか次に説明する時はお互いに完結に説明を終えられるようにしましょう。
私は説明が下手な人が嫌いです。
でも私が質問するのが下手なのかもしれません。
だから質問の方法についても考えるし勉強していくつもりです。
ただ、今回私が足を運んだのは投資信託の説明を受ける為です。
「投資信託の説明をする仕事」でしょうに。
それなのに「????」がめっちゃ出る人と、そうでない人がいるってのは「説明の質」に確かな差があるってことだと思うんです。
国民がお金を預ける銀行が「一つだけ」ってことはあまりない。
いくつかの口座を使っている人の方がきっと多いはずなんです。
だからこそいくつかの銀行に「同じような投資信託」の説明を聞きに行く。
「何度も同じような説明を聞いている」って想定しておいてほしいんです。
私は質問の勉強をする。
だから説明の勉強もしてくれ。
どうか感想をください。