朝のニュースで気になる情報を発見。
それは「サブスクリプション型のレストラン」の存在でした。
まだ大都会で経営しているレストランだけみたいだけど、月額で定額制にするメリットって結構大きい気がする。
だって先にお金を受け取っておけば食材の仕入れも楽になる。
先行投資しなくて良いって意味で。
更に毎日通った方が客もお得だから結果的に人を囲える。
強制的にリピーターになるわけです。
でも食事代を作って片付ける手間は無くなる。
双方にとってメリットが多いわけです。
特集されてたのは軽食ありのカフェやフレンチレストランなどでしたが、お店によって値段は違う。
「今月はこのお店!」とか「来月はこっち!」と選ぶ事も可能。
面白い仕組みです。
今回はレストランとサブスクリプション(定額制)の相性について伝えたい。
お客さん側のメリット。
「レストランを定額制にしたらどうなる?」って考えてたら、様々なメリットがありそうでちょっとワクワクしました。
「財布がいらない」
定額制になればお金は先に払ってあるので、店に入って食べて出て来るだけになる。
毎月支払いをしている携帯のような感じ。
「今日はいくらかなぁ?」とか「カード使えるかなぁ?」の心配はいらない。
入って、食べて、出て来るだけ。
超便利です。
「少しお得になる」
サブスクリプション型になれば、先払い方式になります。
一ヶ月分をまとめて支払うので、基本的にお得になる。
「前売り券」のようなお得さが生まれる。
テレビで特集されていたフレンチレストランでは、定額制を導入し、先に支払っておく事で、普通に頼むと5000円のコースが、常に3000円で食べられるようになるらしい。
これは電車の定期のような感じで、先払いだからこそのメリット。
普通に毎日通うよりも割安になるんです。
財布がいらないのに財布に優しい。
「料理の手間が省ける」
もし、毎日の晩ご飯を定額制のレストランで済ませるなら、夕飯の支度はいらない。
まだまだ普及していないからどこまで可能になるかわからないけど、まず、お子さんがいる家庭って食事の準備が大変です。
朝ごはんを食べ終われば昼ごはんの準備をして、昼ごはんを食べ終われば夜ご飯の準備をして、更に全ての食事後に後片付けが必要になる。
子供がいると、コンビニやスーパーで買える物は塩分や保存料が気になったりする。
親は育ち盛りだからこそ手作りの料理で栄養を摂って欲しいと考えるんです。
いつも通っている定額制のレストランであれば、「今日は少な目で」とか、「薄味で」を伝えられる。
それに、手作りです。
細かい注文が出来るかどうかはお店に寄るだろうけど、定額制だからこそ出来る「自炊感」は必ずあると思います。
「気軽にいつでも」
「お腹が空いたらいつものお店に行けばOK!」になれば、毎日の食事に安心感があるし、食べる物やお店を選ぶ時間もいらなくなる。
浮いた時間を別の事に使えるようになります。
それに同じ所に何度も通うのだから、「気楽」になります。
お店のマスターや店員さんと顔見知りになるし、「今日新しいメニューがあるけど食べる?」みたいな行き慣れた小料理屋感も味わえる。
「気楽にいつでも」ってすごく心地良いものです。
お店側のメリット。
レストランがサブスクリプション化されるメリットは客側だけではない。
お店側にも多くのメリットがあります。
「毎月の売り上げから食材を決められる」
サブスクリプションは先に一月分の支払いが必要になるので、お店側としては、お金を受け取った後に食材を仕入れる事が出来る。
本来であれば、ひと月の動員を予め予想して、それに合わせて食材を決めなくてはいけなかったが、サブスクリプションの導入により、予めお店を訪れる人数を把握しやすくやり、先にお金を受け取れるので、そのお金を使って仕入れが可能になる。
結果的にメニューや食材の量をコントロールしやすくなる。
「食材の無駄を省ける」
サブスクリプション制の導入は先程説明した通り、何人がお店に訪れるか予想がつきやすくなる。
ピッタリ正確にはわからないが、月額料金を支払った人がおおよそのお客さんの数にあたるので、その人数に合わせた食材を準備するようになる。
大体でも人数が分かっていれば、食材の無駄を省けます。
多くのレストランは新規オープンしてから、来客人数をデータとして残し、予想を立てながら仕入れる食材を管理しなくてはいけない。
そういった手間を省けるのもメリットのひとつ。
「お客さんを囲える」
駅前や繁華街に住んでいる人は、多くの食事処からチョイスしてその日食べる物を選んだりする。
お店側も自分のお店が選ばれるどうかはわからない。
だけどお客さんが来なければ経営は赤字になり、撤退を余儀なくされる。
どんなに美味しい料理があっても、お客さんを呼べなければ潰れてしまうんです。
だから毎日が勝負。
サブスクリプションになると、ひと月分の食事代が先に支払われるので、お客さんは自然に自分のお店に来るようになる。
先に支払いが終わっているわけだから行かなきゃ損だし。
お客さんを一ヶ月の間は囲える仕組みが作れる。
売り上げ向上の為には更なる集客も必要だけど、一度月額制で取り込んでしまえば、料理が美味しければずっと続けてくれる可能性もある。
間違いなく、メリットです。
「幽霊部員が売り上げをカサ増しする」
中には数回だけ食事をしてから足を運ばなくなるお客さんもいる。
料理が美味しくないなら苦情に発展しそうだけど、引っ越しだったり、出張だったり、支払った事を忘れてしまったり。
様々なケースでお客さんが来なくなったりする。
でも先に一ヶ月分の支払いをするのが定額制です。
つまり途中で来なくなっても一ヶ月分の支払いはまるっとお店に入るんです。
この現象はどの定額制サービスでもあるらしく、トレーニングジムの売上の半分はそういった人達が担っているそうです。
在籍してるけど出席はしない。
幽霊部員ってやつです。
料理人としては来て欲しいかもしれないけど、本人の都合なのでしょうがない。
ありがたく頂きましょう。
これからのサブスクリプション。
ここまでサブスクリプション制を導入するレストランのメリットをまとめてきたけど、もちろんデメリットもある。
お客さん側は「もったいない感」から他のお店に行けなくなったり、お店側は毎日来ても満足してもらえる料理を提供し続けなければならないプレッシャーがある。
今はなんでもかんでもサブスクリプションにする時代になってきています。
インターネットサービスがメインではありますが、映画も音楽もゲームも定額制を導入している。
最近ではファッションにも取り入れられ、毎月新しい服が届き、次の月までに返すサービスもある。
服を選ぶ時間を短縮し、常に新品を着れる。
気になる洋服は買いとったりも出来る。
車では「リース」という買い方があり、この考え方も実はサブスクリプションに近い。
アミューズメントパークの「年間パスポート」の考え方もサブスクリプションに近い。
これだけサブスクリプションの考え方が普及すれば、外食産業にも取り入れられて当然なのかもしれない。
それに、消費税の引き上げで外食は狙い撃ちされたように「贅沢」と認識されている。
だからこそ先に支払う定額制を取り入れ、その割引により少しでも人々にお得感を味わってもらうべきなのかもしれない。
これからは美容室だったり、映画館だったり、様々なサービスにサブスクリプションが取り入れられる可能性もある。
まぁ、定額制って昔からあったんだけどね…。
もしかしたら人々の「ランニングコストへの抵抗」が減っただけなのかもしれない。
レストランで定額制が当たり前になったら?
今回最も伝えたかったのは「レストランで定額制が当たり前になったら?」です。
圧倒的にこの部分を伝えたかった。
話は少し変わりますが、台湾に行ったことありますか?
台湾の食文化って、食事は外で食べる物なんです。
もちろん自炊する人もいますが、基本は外食です。
朝も昼も夜も外食。
外にはずっと屋台が出ていて、お腹が空いたら食べに行く。
お祭りに出ている屋台のような感じが24時間続いているわけです。
これはもう文化なので台湾では当たり前。
で、食事が全て外食になると、すごい事が起きます。
なんと、キッチンが無い家が多いんです。
だって、朝昼晩と外食なもんで。
ただ、自炊している家族もあるので必要ならキッチンがある家を選べばいい。
国民の基本的な考え方として外食がメインなんです。
その分家族とゆっくり過ごす時間も増えるし、世の中のお母さんは好きな事をしたり、その時間で働いたりも出来る。
我が家には子供がいるので、正直「ありがたい文化だなぁ」と思っています。
レストランのサブスクリプションが広がれば、そういった未来もあり得るかも。
だとしたら24時間営業のお店が最高だな。
個人的には牛丼屋さんとファミレスでサブスクリプション制が導入される事を祈っている。
そうなれば1日5食くらい食べてしまうかもしれない。
ダイエットしてる人には…ダメか。
どうか感想をください。