腹が立たない人にはわかるまい。
腹が立つ人の気持ちなど。
腹が立っている状態で同じ問題に直面しているのに冷静に対応されると更に腹が立つ。
なぜ熱くなっているのが自分だけなのか。
チームとしてやってきたのに熱くなるのが自分だけという状況に腹が立つのだ。
問題に直面するのはどんな事をしていてもあり得る。
それは仕方がない。
でもチームとして直面した壁に対してどうして一人だけが熱くなって周りは「まぁまぁ」となる。
熱くなっているだけで腹が立っているのは「熱くならない人間に対して」だ。
熱くなるほど一生懸命になっていないのか。
腹が立つ。
「腹が立つ」と「熱くなる」が一緒になる。
熱くなっているのか腹が立っているのか。
どちらも感情的には似ている。
熱くなっていると「怒っている」と思われることもあるし、怒っているのに「何熱くなってるんだ?」と思われることもある。
しかしこの差は間違いなく自分の中で分けておいた方がいい。
熱くなると伝えたい事がたくさんある状態なのに腹が立つと文句に変わる。
文句を言い出すとどんどん腹が立ってきて熱い思いを伝えたいどころから文句ばかりになる。
聞いている方は嫌気が指すだろう。
「まぁまぁ」と言いたくなるのは聞きたくないような事を自分が言っているからだ。
「腹が立つ」と「熱くなる」が一緒になると「感情カオス状態」になる。
気が付いたら伝えたい事など一つもちゃんと伝わらない。
腹が立っている時は過去の事も引っ張り出してまとめて吐き出し始める。
伝えたいのではなく、「腹が立っている状態をすっきりさせたい」と感じている。
熱くなっていても腹を立ててはいけない。
両方の住み分けがすごく大切。
チームとして直面した問題に熱くなっているわけではなく、熱くならない人に対して腹を立ててしまっては問題が増える。
結局何も解決しない。
チームが委縮して終わり。
腹を立てるなら「熱くなる」に変えられればうまくいく。
キーポイントは「腹が立つ」を「熱くなる」にコントロールすることだ。
「腹が立った原因」を「熱くなるほど」考えて解決する。
腹が立つとどうしても「相手に伝えなくてもいい感情」をぶつけてしまう。
それをぶつけてしまうと話し合いにならなくなる。
話し合いにならなくなれば今後意見の交換がしにくくなる。
相手から距離を置かれてしまう可能性があるからだ。
だからもし「腹が立ったら」「熱くなる」へシフトチェンジさせる必要がある。
ここで言う「熱くなる」とは、
「相手に伝えたいことを100パーセント伝えようとする努力」だ。
腹が立ったら「熱くなる」ようにする。
そのコントロールをしていかなくてはいけない。
難しい。
腹が立ったからこそ「熱くなる」ようにする。
熱くなって腹が立つ場合もあるが、これは「熱くなる」で留めなくてはいけない。
もし相手に文句があったとしてもそれを腹を立てた状態で伝えるのではなく、「熱く伝える」ようにする。
暴力的な言葉をぶつけるのではなく、文句をぶつけるのではなく、伝えられるように熱くなれ。
腹が立ったからこそしっかり相手にそれを伝えないといけない。
相手も感じていたことがあったのかもしれない。
意見の交換が出来るかもしれない。
それを腹が立つことで遮断してしまえば逆に相手が腹を立ててしまうかもしれない。
それでは解決していない。
熱く解決させるのだ。
「腹が立つ」を熱くなって解決する。
文句があったとしてもそれならぶつかるわけではなく、有意義な意見交換に変えられる。
いつ腹が立つのかわからない。
普段の生活の中で「いつ腹が立つのか」「何が切っ掛けで腹が立つのか」はわからない。
誰かの発言。
誰かの行動。
自分の発言。
自分の行動。
大体この4つがトリガーになる。
だがこの4つを制限することは出来ない。
腹が立つ瞬間を予測して行動するのは難しいのだ。
「腹が立つ可能性がある」と行動や言動を制限するのもストレスが溜まってしまう。
前もって準備が出来ない以上腹が立ってからの行動や言動が重要と考える。
腹が立たないように準備をするわけではなく、「腹が立ったら」と考え準備をする。
腹が立つのは異常ではない。
その後の行動や発言で「異常だ」と感じさせてしまう事はあってもちゃんとコントロール出来る。
腹が立つことをコントロール出来れば相手を大きく傷つけてしまう事が無くなる。
それは今後の人間関係や人脈に大きく関わる。
もちろんコントロール出来る方がいいのだ。
問題は腹が立つことではなく、その後の行動や言動。
腹が立つことを予測して抑える事は出来ない。
腹が立ってしまったら。
腹が立つことを予測して行動が出来ないのであれば腹が立った時にどう対応するのか。
自分の気持ちの問題ではあるが、当たり散らしてしまったり、人に迷惑をかけるような事で対応してはいけない。
それをしてしまえばあなたの評価が下がるどころか取り返しのつかない失敗となって今後も消えないあなたの傷になるかもしれない。
そうなる前に腹が立ってからどう対応するのかを準備しておかなければいけない。
先には出来ないから後悔。
一度深呼吸して腹が立ってしまった理由を考えてみてほしい。
相手に対してなのか自分に対してなのか。
不満があるならその不満を解決するために熱くなる。
相手がいるのであれば腹が立っている状況を改善するために熱く伝える。
熱くなるというのはとにかく自分が思っている気持ちや不満の部分を一生懸命「相手が理解してくれるまで」伝えるということ。
腹が立っている状態では言い合いになってしまう可能性もある。
それでも冷静に伝えたところで本当の気持ちが伝わるかはわからない。
だから熱く伝える。
もし相手からもアクションがあるのであれば話し合いをする。
言い合いをするわけでも喧嘩をするわけでもない。
自分がどう思っているかを一生懸命伝える。
腹を立てたいわけではなく、そう感じてしまっている事を理解してもらう。
我慢してはいけないのか。
腹が立つ気持ちを抑えて、我慢する選択肢もある。
人によって我慢出来る範囲は違う。
我慢の限界がある。
その限界を超えてまで我慢する必要などない。
確かに熱く相手に理解してもらうまで自分の気持ちを伝えるのは大変な事。
それをするくらいなら我慢した方がいいと感じるかもしれない。
でも「常に我慢をする」と決めてしまうのは人間関係を続ける上で辛い。
「我慢をする」「熱く伝える」をうまくコントロールする必要があるのだ。
なんでも「熱く伝える」のもなんでも「我慢する」と極端な考え方は精神面でも負担がかかるもの。
どちらも選択肢としてもっておく。
そして自分が今まさに腹を立てて、「ここだ」と感じた時に判断をするといい。
我慢をするのも熱く伝えるのも両方正しいと考えるべき。
まずは自分を大切に。
どうしても腹を立てる自分を未然に防ぐことは出来ない。
未然に防ぐことは出来ないが、腹を立てて相手を傷つけてしまったりすると結局自分に大きな後悔となって残ってしまうことがある。
自分の為にも本能のままに暴力として吐き出すのは良くないのだ。
それは自分を大切にしていないのと同じ。
自分が大切だからこそこれからの自分の為に選択をしないといけない。
腹が立つことをコントロールするのは相手の為とも思えるかもしれないが、自分も大切にしている。
結果的に自分を守る事になるのだ。
これからの自分を大切にしたいからこそ本能で行動や言動を繰り返すのではなく、相手のことも考える。
腹が立つことが悪いわけではない。
その対処方がわからないだけ。
腹が立つと自分もどうしていいのかわからないから我慢しまったり相手を傷つけてしまうような言動を発してしまう。
どうしたらいいのかわからないのであればどうするのが自分にとって一番いいのかを考えておいてもいいのではないだろうか。
結局解決しない事もある。
腹が立つと気持ちがすっきりするまでなんとかしようと考える。
解決させないとなかなか次の行動に移れない。
確かにそうかもしれない。
だが解決しない事もある。
熱くなっても我慢しても解決しない事があるのだ。
必ず解決しなければ自分の気持ちがすっきりしない人は要注意だ。
解決しない問題があると頭で理解しておく必要がある。
基本的に腹が立つというのは相手が存在している。
自分一人だけの感情ではない為に解決しないことは多い。
それでも我慢したり、熱く伝えたりする。
しかし解決しない。
なぜ解決しないのか。
それはカギを持っていない扉を開けようとしているのと同じ。
今カギを持っていないのに扉を開けようとしている。
それでも強引に開けたいと考えているのであれば時間もかかるだろう。
その時間がもったいないのだ。
冷静ではない時に限って蹴破ろうとしてしまう人がいる。
しかし冷静になるとカギがあればすぐに開く事に気が付く。
今すぐに解決出来ない事もある。
それを頭の隅に置いておくだけで無駄な時間は無くなる。
無理に解決させようとして人間関係をこじらせることも無くなる。
腹を立てていたからとは言え間違っていた事は反省する。
腹が立っている時に限って余計な事を言ったり、余計な行動をしたりする。
腹が立っている時に限って思ってもいない事を言ったり、思ってもいない行動をしたりする。
それを冷静になった時に後悔する。
後悔したのなら反省し、今後はそのようなことが無いようにしなければいけない。
間違った言動や行動で相手を傷つけてしまったのならしっかり反省したことや謝罪をするべきだ。
「腹が立っていたとは言えあんなことを言ってしまって申し訳ない。」
反省や謝罪をする。
それは次に同じ失敗をしないようにだ。
真剣に反省をしたことがあるだろうか。
真剣に謝罪をしたことがあるだろうか。
「恥ずかしい事」だと感じるだろうか。
涙を流すほどの反省や謝罪をしたことがあるだろうか。
結局自分の中に残るのは「恥ずかしい経験」「叱られた経験」「大きな挫折」などだ。
自分の中で適当に聞き流してしまうような事が多いと同じ失敗を繰り返してしまう。
だから反省をする時も謝罪をする時も、腹を立ててしてしまった失敗には「熱く」なる必要がある。
「腹が立つ」から「普通」までの自分をちゃんと見届ける。
腹を立てて気が付けば普通に戻っている。
それを繰り返していくとどうして「普通」の状態に戻ったのかわからなくなる。
直接的な解決方法や対策がそこに隠されていたかもしれないのに見逃しているかもしれない。
腹を立てたのは自分。
それなら腹を立てた事だけではなく、そこから普通の状態に戻った理由やその様子を覚えておいた方がいい。
次はいつ腹を立てるのかわからないからだ。
いつやって来るのかわからないのにそんな事を観察しなくてもいいと感じるかもしれない。
あなたは腹を立てている人を客観的に見た事がある。
その時に思った事を覚えているだろうか。
駅で、道端で、学校で、職場で。
腹を立てているであろう素振りや言動。
本人は腹を立てているから周囲の事など気にも留めないだろう。
それでも客観的に見た時に場所によっては「恥ずかしい」「ダサい」「関わりたくない」と感じたはずだ。
自分が腹を立てている時に周囲にいる人も同じように感じている。
だからと言って腹を立てる瞬間は突然。
もし一度でも自分以外の人が腹を立てている時に、「恥ずかしい」や「ダサい」と感じたのであればそれをしてしまっている可能性もある。
だからこそ自分をしっかり観察するのが必要。
腹を立てた時の言動や行動を思い出せるようにしてほしい。
「恥ずかしい」や「ダサい」と思われる言動や行動をしていないだろうか。
腹を立てた自分を客観的に見る。
腹を立てている自分を客観的に見るのは難しい。
自分の事で頭がいっぱいになっているからだ。
だが、すぐさまそんな自分を客観視出来ると様々な良い効果が生まれる。
冷静になれる。
冷静になれれば今思っている事を素直に伝えられる。
相手を傷つけずに済む。
自分も傷つかずに済む。
問題が解決へ向かう。
無駄な時間を省ける。
信頼感を得る。
懐が深い人に見える。
話し合いが出来る。
周囲の環境にも気を使える。
恥ずかしくない。ダサくない。
腹を立ててはいけないわけではない。
腹を立てることなんてそこら中にゴロゴロ転がってる。
ただ、自分の捉え方一つで有意義い物事を運べる。
有意義とは自分の時間に使えるということ。
腹が立つのはわかるが、それをすぐに解決出来るほうが有意義な生活が出来るに決まっている。
それを熱く伝えたい。
どうか感想をください。