親知らずを初めて抜く前ってなんか緊張する。
意図的に健康と思われる歯を抜こうってんだからそりゃ抵抗もあります。
周りの経験者は皆口を揃えて「痛くないよ」と言う。
で、私は結局上と下合わせて4本の親知らずを抜きました。
人によっては下だけとか、上だけとか、生え方によっては「抜かなくても良いパターン」もある。
私の場合は全部抜かないと都合が悪かったわけです。
今回は親知らずを上下合わせて4本抜いた感想を残したい。
下の親知らずが横向きに生えてる。
まずは下の左側の親知らずを抜く事になった。
理由は、シンプルだけど虫歯でした。
「ついでに邪魔だから抜いちゃおう!」って話に。
顎の奥から手前の歯の側面に向かって生えていたからその接地面に食べカスが残りやすく、結果的に虫歯になったわけです。
いわゆる横向きに生えてるパターン。
左右両方とも同じ生え方で、見事に虫歯になっていた。
思い出してみると、横向きの親知らずとその手前の歯の間に食べ物が挟まると歯が痛くなってたな…と感じる。
そういった状況が続いていれば虫歯にもなるか…。
で、横に生えた親知らずを抜くにはどうするかと言うと、上にスポッとは抜けないので、「一回割ってから隙間を作ってそこに器具を引っ掛けて抜く」みたいな説明をされた。
正確には違うかもしれないけど、真っ直ぐには抜けないらしい。
手術やん。
まず麻酔。
口の中って実際にどうやって注射が刺されてるか見えないからなんか不安になる。
何本か刺す。
それなりの痛み。
お陰で感覚無し。
早速抜く。
バキバキかミシミシか、変な音が顎を伝わって聞こえてくるけど、そこまで「痛い!」とは感じない。
何かしらの莫大な力が加わってる感じはするけど…。
歯医者さんもプロなのでそんなに時間がかかるわけでもなく、抜歯は終了。
左下の親知らずが無くなった。
消毒をして、血を止めるなにかを詰めて、一旦終了。
まだ麻酔は効いている。
家に帰るまで、口の中はずっと血の味で充満していた。
痛いのは抜いた後です。
抜歯後、歯医者から受け取った薬は痛み止めと抗生物質でした。
痛み止めはお馴染みのロキソニン。
抗生物質は抜歯とは言え「怪我」になるので感染予防との事。
家に帰って口をゆすいでも、ずっと口の中は血の味。
なかなか血が止まらないのだろう。
しばらくして麻酔が切れる。
なるほど、血がなかなか止まらないのも頷ける。
痛いのです。
抗生物質を飲むだけの痛みがそこにはあります。
鈍痛。
かつて歯があったところに穴が開いてるんだから、そりゃ痛いです。
その夜、口を開けて寝ると、枕がえらい事になります。
血が混じったヨダレなので…。
一週間後、とりあえず現状の観察と改めて消毒を。
さらに次の週、痛みも引いたところで右下の親知らずを同じように砕いて引っこ抜く。
やっぱり抜いた後が痛い。
鈍痛。
そしてある程度治るまで2週間くらいはかかる。
傷の状態にもよるけど、横に生えている方が圧倒的に傷は大きくなるとの事。
せめて普通に生えてくれれば良かったのに。
なぜ横に…。
上の歯は普通に生えてる。
上の親知らずは素直に下に向かって生えていました。
虫歯が見つかった当初は「抜かなくても大丈夫」って事だったので、2年ほどは上の親知らずは抜かずに生活してました。
ただ、硬いものを食べたりすると、上に歯があるのに下にはないから歯と歯茎で噛むような感じになり、せっかく塞がった下のかつて親知らずがあった部分が傷だらけになったりするんです。
これは、間違いなく不便です。
硬いものを食べるのがちょっと怖くなる。
2年くらいは耐えたけど、そういった痛みから、「そろそろ上も抜かなきゃな」と思っておりました。
で、他の虫歯を治療した後、改めて次は上の親知らずを抜く事に。
「上はすぐに終わるよ」と医者が言っておりました。
でしょうね。
だって真っ直ぐ生えてるんだから。
って事で麻酔をして、感覚が無くなったところでペンチみたいなのが登場。
「ああ、こんなの使ってたな。」
ミシミシ。
下の歯と違ってバギバキは聞こえなかった。
でもまぁとんでもない力が加わってるのはわかる。
麻酔が効いてからは多分、2分くらいで抜けました。
さすがプロです。
真っ直ぐ生えている親知らずは速攻で抜ける模様。
で、痛み止めと抗生物質をもらい、帰宅。
とにかく痛いのは抜いた後です。
まぁ、真っ直ぐ生えていたとしても、抜いた後は穴が空いてるのでやっぱり痛い。
で、血もしっかり出ている。
次は枕にタオルを敷いて、万全の睡眠。
しかし、汚れるほど血は出ていなかった。
下の歯と比べると傷が小さいらしい。
痛みはしっかり続いているけど治りも早いような気がする。
また2週間後にもう一本抜いて、終了。
連続で4本抜くとしたら2ヶ月くらいかかる計算になるのかな?
妻から聞いた話だと、一度に2本抜くパターンもあるらしい。
両方いっぺんに抜くと食事に気を使いそうだけど…。
とにかく、親知らずを抜く時は麻酔でほぼ痛み無し。
痛いのは抜いた後、傷が治るまで。
1ヶ月も経てば穴も塞がりいつも通りの感覚が復活する。
穴が塞がるまでは食べ物の侵入に気を使う。
米粒のサイズがピッタリなのがなんか嫌。
傷だから米を取るのにも気を使う。
穴が気になる時期は舌で歯が無くなった部分を探すのがクセになる。
「ああ、見事に穴が開いてるわー。」とわざわざ確認するのです。
結果、抜いて良かった。
親知らずが生えていた時は、奥まで歯ブラシが届かないし、歯の間に食べ物が挟まって痛いしで、口内環境を乱されまくっていた。
4本とも抜いた後はそんな気を使う必要もなくなり、余計な心配も減った。
親知らずを抜く事になったきっかけは「虫歯で歯が痛かったから」だけど、歯医者には定期的に「虫歯にならない為」に行くべきだと実感。
歯が痛くなると、何も集中出来なくなる。
痛過ぎて。
末期になるとずっと氷を口に含んで常に冷やしながら仕事をしていた。
虫歯の原因が親知らずだったとしても、虫歯を予防する事が一番良いのだと思う。
いつもそれに「虫歯になってから気付く」のです。
ええ。
なぜなら歯医者が嫌いだからです。
私はいつも歯医者に助けてもらっているし、痛みから救ってくれて感謝している。
でも歯医者はずっと嫌いです。
心から感謝しているんですが、どうしても好きになれないのです。
だって、素直に嫌なんだもん。
子供の頃からずっと怖い。
でも行かなきゃ治らない。
歯って本当に厄介。
だから虫歯にならないように歯医者に行くべきなんです。
どうか感想をください。