仕事でのミスを隠そうとしたらえらい事になるぞ

仕事

仕事で重大なミス。これはやばい、やばければやばい程隠したくなる。

間違いなくこれは重大なミスだ。

何しろ顧客情報を消してしまったのだから。

せめてもの救いは流出ではなくてマスターのデータから消したっていう事。

葬り去ったのだ。

自らの手で。

結局のところやばいのは変わらない。

やばいという自分の認識で手の震えが止まらない。

誰かに気づかれる前に何とか出来ないか必死に考えて行動をした。

その時はそんなに重大な事になるとは思ってもみなかった。

 

と、言うより、ヤバすぎて報告出来なかった。

 

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簡単に改善出来るようなミスであれば間違いなくその時に、その場で報告している。

自分はそういう人間。

でも今回のミスは本能的にやばいって思った。

これは取り返せるミスではない。

だから隠すしかなかった。

隠し通すしかないと思った。

そう決め込んだものの、

 

汗が止まらなくなる。

 

部屋の空調はちょうどいい。

にも関わらず、自分だけ体温が急激に上がる。

 

まだ誰も気が付いてない。

 

どうする。どうすればいい。

必死になって隠す方法を探す。

隠した後、どうすれば「自分がやった」とバレないか。

 

侵入者によって消されたことにするか。

それだと不自然。

むしろ膨大なデータの流出となればさらに大きな問題になる。

 

マイナス思考の無限ループ。

 

社内のネットワークにはログが残っているという情報を聞いた事がある。

それだとまずい。

自分が消した事がまるわかりになる。

 

こんな時に、ありがた迷惑なセキュリティ。

完璧かよ!

他の人が絶対に疑われないようになっている。

誰のパソコンでどういう操作を行ったのか。

時間まで出る。

完璧なセキュリティ。

誰が何時何分にどのデータを消したかどうかわかる。

 

無実の罪で疑われているなら話は別。

 

今だけは単にうっとおしいばかり。

 

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会社は本気になればどんなデータでもひっぱって来れる。

本気を出されるとまずい。

雇われているが、会社に貢献していると思ってはいる。

会社に対して感謝もしている。

こうして裕福とは言えないが生活を作っていけること。

「何も言いたい事はないか」と聞かれればそれなりに出てくるけど感謝はしている。

言わせてもらえるなら労働時間が長い。

そのほかにはなんの不満もない。

まさに感謝。

だからこそこのネットワークセキュリティがうざい。

パソコンならではの管理機能がとても優れている。

今だけはウザイ。

そう思ってしまう。

 

まずは落ち着こう。

 

顧客のデータを復旧出来るかどうかが大事。

自分で復旧出来れば問題は起こっていないことになる。

…。

ネットで検索したところ、パソコンには復元の機能がある。

この機能を使えばデータを取り戻せる。

WINDOWSの復元機能と方法について検索し、実行した。

 

顧客データは戻らなかった。

 

後から聞いたことだけど、会社のクラウド上で管理されているデータはパソコンを復元したところでなんの影響も受けないらしい。

自分のパソコンに保存されているわけじゃなくて、別のところに保存してあって、使ったり閲覧する時はそこに一時的にアクセスする。

そういう仕様。

 

会社にとってもすごく良い環境ということ。

 

復元をしてしまったからか、自分のパソコンのデータの位置が変わる。

 

復元が愚策だったと気付く。

 

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ミスが更なるミスを誘う。

ミスを隠そうとすると、更なるミスを誘発する。

もう後には戻れなくなる。

どうすればいいのかわからなくなる。

取り急ぎ取引先に電話を入れたい案件があるが、どうやらそのデータも消えていて情報がわからない。

だから名刺を探した。

 

探したら見つかった。

 

名刺交換は本当に必要な儀式だと思った。

名刺交換の為に自分の名刺を作ってくれた会社にも感謝。

 

だが、問題は山積み。

 

自分が名刺を交換していない「先輩からの引継ぎ案件」もある。

そのデータも見事に消えている。

幸い今日中に連絡を取らなくてはいけない案件はなし。

メールでの報告は以前の送信履歴から追う事が出来る。

仕事は出来る。

 

仕事は出来るが、データを消してしまった事実がは消えない。

 

クラウド上のデータを開き、復元出来るような機能が無いか、手あたり次第に探した。

 

無かった。

あるのは削除と作成。

 

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ミスを隠したいから挙動不審になる。

前の席の同僚に声を掛けられた。

それは小さなミスの相談だった。

誰でも解決出来るようなミス。

そのミスの相談を受けながら、私は汗をかいている。

 

圧倒的に不自然。

 

その不自然さに気が付いてからは身振り手振りでそれを隠そうとするが、さらに不自然さが際立つ。

焦っているのは同僚なのに、それ以上に動揺している私。

 

たぶん気が付いているはず。

 

「なんか変。」

 

その違和感がこんなに怖く感じたのはこれまでの人生で初めて。

 

生まれて初めてこれだけの違和感を自分で作り出した。

 

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大きな問題になる前に。

同僚が不思議な顔をして私を見ている。

違和感に気が付いたのだろう。

その時には同僚だけではなく、会社全体がざわめき始めていた。

 

「データが消えてないか?」

 

そんな声まで飛び出し始めた。

ここまで来ると手の震えも止まった。

 

いよいよ年貢の納め時。

 

私は観念した。

汗だくの姿で、「データを消してしまいました。」と伝えた。

 

その後「なぜすぐに言わなかったのか?」という叱られ方をした。

自分でどうにか復元出来ないかを考えてそれなりの行動はした。

それもしっかり叱られた。

 

隠そうとしたこと。

 

それだけは言えなかった。

自分の口からは言えなかったが、おそらく誰もが気が付いているんだと思う。

真冬の時期に汗だくだったから。

 

会社にも傷をつけ、自業自得で傷ついて。

 

自分は「一体何をしているんだ」という後悔ばかりが残る。

時間が取り戻せるのなら、もう一度データを消してしまう前に戻りたい。

 

今日も何気ない1日が過ぎ、今後は期待の星になる人材だと自らを評価していた。

 

まるでお漏らししたかのような恥ずかしさと、それを全校生徒に伝えられた時のような絶望感が同時に訪れた。

 

会社の中でも立場が無くなるような事をしてしまった。

報告書では済まされない。

 

上司に叱られながら、恥ずかしさと絶望感の中、様々なことを考える。

 

その数分後、「データは復元できる」と伝えられる。

 

そういった粗相があると想定されているらしい。

「データは復元できる」

この言葉で会社として積み上げてきたものは全て守られたと感じた。

 

数日後、

復元出来ないものがあることに築く。

 

それは私自身の信頼。

 

お漏らしの恥ずかしさと絶望感が継続している。

どうやらこれだけは復元出来ないらしい。

 

だから今以上に気を引き締めて仕事をしていかないといけない。

 

会社としての問題はすごく小さかった。

 

「データ削除」の粗相を想定してすでに準備されていた。

 

問題は自分。

それを隠そうとして必死になって、違和感だらけの汗をかき、周囲に感づかれて、震え、恐怖に目をつぶり、早く報告しなかったことを咎められ、それが会社全体の問題になった。

 

会社全体の問題とは、「報告について」であって、「データを削除した」とは無関係。

 

データを削除してしまったことで仕事が出来なくなる。

それを少しでも早く改善するための報告。

 

結局自分のミスを自分で隠そうとしてミスを重ねた。

どうせバレてしまうのに「バレたらまずい」という恐怖心を自ら煽った。

その上バレてしまって絶望感を味わった。

もう取り返しがつかなくしたのは自分自身。

 

本来、あの時ミスをした1分後に解決出来た問題。

 

それを反省文と報告書を必要とする問題にしたのは紛れもなく自分だった。

 

私は2度とミスを隠すことはない。

ミスを恐れるがあまり、その後の報告やミスをした後の自分の立場の変化を恐れてしまう。

 

そもそもミスをしないようにしっかり確認することが大事。

ミスをしたとしても、速やかに報告し、真摯に受け止めて改善する努力が必要。

 

ミスを隠した分だけ、バレた時の反動は「自分がしたミス」を遥かに超える破壊力である。